LPit-Xのどうということもない記録

益体もないことのみが綴られる予定。

シンフォギアァアアアッ!!

 シーンフォギアーッ!!

 ・・・大切なことなので2回言いました。えぇ。


戦姫絶唱シンフォギア』、いや実に熱い作品だった。

 冷静な目(冷たい瞳とも言う)で見ると展開が強引だわ細かい点を全部ぶっちぎりで無視する(というか、気にしてない)わ面倒なところは全部力技で放り投げるわでえらく雑な作品なんだけれども、そんな数々のマイナス点なんかどうでもいいくらいに展開が熱い。キャラも熱い。曲も歌も熱い。

 それで充分だ、という。


 時々(1話あたり3回くらい)
「作り手としては多分真面目にやっているんだろうけど、観ている方としては爆笑するしかない」
なシーンがあったりする(最終回の月牽引とか…)けれども、それもまた味で。

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 と、最終回を迎えて思ったのだけれども、この作品って傍系ながらもはや失われつつある、往年の「熱血ロボットアニメ」なのですよな。

 2010年代になってこういう形でこういう作品が観られるとは思いもしなかった。

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 ずっと観ていてふと思い出したのは、かの『トップをねらえ!』なのだけれども、トップは一見無自覚なようでいて徹頭徹尾自覚的に作られた作品で、時々「これは分かってやっているんですよ?」というものが入る(コクピットのディスプレイが壊れると中に蛍光灯が入ってる−地下鉄の壁面看板かい!−みたいに)のに対して、シンフォギアは、例え製作側的にはそうであったのかもしれないにしても、そういったもの(これはわかってやっているんですよ? 的演出)がほぼないこと。

トップをねらえ!』が80年代的な作品だとすれば、『戦姫絶唱シンフォギア』は一回転−いや三回転半捻りくらいはしているかもしれない−してそれ以前の、

 熱くて単純でバカで何が悪い!
 変に賢くなるより熱っつい大きなバカになれ!

に回帰している(上で歌詞とセリフ引用した作品は1989-90年の作品ですけど)ことが、2012年の作品としては大きな意味を持つ、かも。

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 とまれ、OPの『Synchrogazer』、劇中歌の『逆光のフリューゲル』『私ト云ウ 音響キ ソノ先ニ』を始め名曲を数多く生み出しただけでもこの作品の存在意義は大きいと思う。


 これはパッケージソフトを全巻買うべきかッ・・・!?