「人工知能を研究する学会の学会誌の表紙の絵が「掃除をしながら本を読む女性型ロボット」なのは女性差別だ! 女性の意見や意識を無視している!」
「いや、あれ描いたの女の人だそうですし……」
「そうなの?
やっぱ女はダメだな。差別意識が染み付いてる」
男ならかくあるべし。
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とまぁそういう問題発言はさておいて、あの表紙絵は差別がどうのこうの以前に絶望的なまでに“sense of wonder”がないと思う。
じゃあどんなのがその“sense of wonder”なんだよ、文句言うならてめぇが描いてみせろや、と言われると「スミマセン自分は絵が全然描けませんので…」ということになって終わるので、大きな声では言えんけど。
(ただし小さな声では言う)
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尚何故かこの話題を知ってた(何処で仕入れてきたんだろう。謎)うちの両親(還暦超)は
「人工知能、って要するにあの初音なんとかのことだろ? あれ描いときゃよかったんじゃないのか?」
「人間そっくりのロボットが作れるのにまだ箒でお掃除するのかしら?」
と語ってた。
いや初音ミクは人工知能じゃないですから……はともかくさておき、後者の感想はレトロフューチャー的視点から考えるといろいろと深い……かな?